· 

新しく出会うモノとのストーリー


 3月に入り、北国あきたも少しずつ暖かさを感じられる時間が増えてきました。今日はリビングにも日が差し込んで気持ちが良いので、なおさら春が近づいてくるのを感じます。

 

 さて。

 まもなく新入学の季節を迎えますね。

 

 新小1のお子さんは、制服、靴、ランドセル、内ズック、文房具などピカピカのアイテムに囲まれて、胸を躍らせていることでしょうね。

 

 そのモノたちは、どんなふうにあなたの家の中に入ってきたでしょう。

 

 整理収納アドバイザー養成の講座では、「ヒトとモノにはストーリーがある」と学びます。このストーリーが思い出深いものであれば、そのモノは大切に使われます。使命が果たされてお別れするときはとても手放しがたくなるでしょう。逆にストーリーがなく思い入れが弱いモノは、ぞんざいに扱われやすくなってしまいます。

 

 あなたのお子さんとモノとの出会いはどうでしょうか。

 私は、モノとのストーリーが強くなるポイントの一つは「自分の意思で決める」ことだと考えています。

 自分で選んで使うと決めたモノは愛着が湧き、壊れないように失くさないように扱うでしょう。仮に壊したり失くしたりしたら心から残念に思うでしょう。それがモノを大切にする気持ちにつながると思います。

 

 もし、これからお子さんのモノを揃えようとしている方は、けっして「お母さんはこの柄が〇〇ちゃんに似合うと思う。これにしよう。」とか「こっちのペンケースが安くなってるからこれに決めて。」なんて言わないでください。

 ニコニコして「〇〇はこんなのが好きなんだね。いいのを選んだね。」って言ってあげてください。

 自分の選択を認められたと感じた子どもはうれしいと同時に、「自分の選んだことでいいんだ。」と自分に自信が持てるようになるでしょう。

 

 「そんなこと言ったって、お気に入りのキャラクターとかブランドで全部揃えるのはけっこうたいへんなんだから!」という声も聞こえてきそうです。そんなときは、最初に選択肢を狭めるのも一つだと思います。お子さんの好みはだいたい分かっているでしょうから、この中から選ぶならこれかな?と目星をつけておいて、その中から自由に選んでねというようにです。

 

 4月は新しいモノとたくさん出会う時期です。

 みなさんのお子さんにステキな出会い方をさせてあげてくださいね。